人の悩みの多くは人間関係のことといっても過言ではないと思います。
職場、家庭、友達など、一人では生きていけないし、人の中で生きている以上、人間関係の悩みは出てきます。
じゃあ一人でいいじゃんって思うけど、人がいるから、そこから仕事が生まれたり、自分だけでは味わえなかったことを味わえたりして、物質的にも精神的にも人の中だからこそ充実していきますよね。
人間関係がより良くなっていったら、その充実感はさらに増していくと思いませんか?
私は、人間関係を築くのが本当にへたくそです。
それなのに管理職をやったり、責任のある仕事をしていたので心も身体もボロボロになりました。
自分の性格が本当に嫌いで、人と比べては、負けず嫌いの自分が出てきて相手より自分の方が勝てるように、色んなことを頑張って、勝てても虚しいのに、それを変えることができませんでした。
それを変えていくきっかけになったのは【自己肯定感】を高めたことからでした。
どんな自分でも受け入れ、大切にしていくことができるようになったときに人間関係が変化していきました。
そして、それと同時に人間関係は、自己肯定感だけではなく【自分と他者との違いを明確に理解しておく】ことが必要になります。
はっきりとした違いを知らないことで、その違いによってお互いに無意識に相手を責め合い、愛情を理解できずに関係が悪くなるからです。
これは自己肯定感だけではなかなか解決はできません。
その、違いを認め合うために知っておいてもらいたいことをシリーズで綴っています。
(書くことがたくさんありすぎて、シリーズになってしまいました。)
今回もこの続きになります。
前回は各タイプの特徴と生物学的にみる言葉の認識についてお伝えしました。
今回はこの言葉の認識の違いを具体的に紹介していこうと思います。
言葉の認識の違い
話し方の特徴
前回のブログにも書きましたが、サイモン・シネック氏がTED talkで話された【ゴールデンサークル】
参照:「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」
まずはもう少し詳細に解説します。
Whatで認識するタイプ(勇)
Howで認識するタイプ(誠)
Whyで認識するタイプ(義)
What-How-Whyすべてで認識するタイプ(礼)
人の話を聞くときも、話す時も無意識でこの脳の使い方をしています。
何したらいい?
で、どうする?
勇タイプは結論・ポイントだけ知りたいと思っています。行動できるかどうかを聞きたいので、行動するためのWhatを聞いています。
どうしたらいい?
本当に大丈夫?
誠タイプは整理された情報を順序立てて聞いています。達成できるのかを聞きたいので、その道筋が考えられるようなHowを聞いています。
なんで?
義タイプはなぜが聞きたいと思っています。そしてなぜが聞けるまでは聞いていないです。一貫性が大事でその理由が分かるWhyを聞いています。
なにを?どうやって?なぜ?どういう気持ち?
(過去、現在、未来のストーリー)
礼タイプは経緯(過去)から順を追って聞いています。感情・気持ちが大事だと考えているので、それが分かるWhat-How-Why、ストーリーを聞いています。
この特徴を知っているだけでも、タイプの違いを見分ける事も出来ます。
ただ、本当に困っているときには言葉が変わることがあるので、行動もみていく方がいいと思います。
今度は具体的な言葉の認識の違いを紹介します。
自由
任務中心の2タイプの違い
勇タイプ:「計画を立てないこと(事前に決めないこと)」
誠タイプ:「自分で事前に計画を立てること」
正反対ですよね。笑
なので、「自由にしていいよ」と言われたら、勇タイプはまず行動して、やってみたら何か発見があるからと考え、トライ&エラーで修正しながら進むという行動になります。
一方で誠タイプは自分のやりたい事を達成するための道筋をつくるために計画を立てることから始めます。そして、その計画に忠実に行動していきます。
人間関係中心の2タイプの違い
義タイプ:「いつも通り」元々自由
礼タイプ:「和氣あいあいとした雰囲気のみんなの中で一人だけ好きなことをする」
そもそも不自由を感じていない義タイプと、人との関係を思い浮かべる礼タイプ。
義タイプは元々あまり不自由に感じていません。周りの状況を直感的に見抜き、それに応じた行動を自然にしているので、普段の行動とはあまり変化がありません。
そして、礼タイプは人との繋がりの中で幸せを感じるため、楽しい雰囲気の中で自分の好きなことをし、どう振る舞えるかという行動になります。
大丈夫
勇タイプ:「行動できるから大丈夫」
誠タイプ:「達成できるから大丈夫」
義タイプ:「(勇氣と励ましの)大丈夫」
礼タイプ:「心・身体・成果に問題ないから大丈夫」
行動することが大切な勇タイプ、達成することが大切な誠タイプ。
相手を元氣付けて励ましたい義タイプ、全てのことが問題ないことを確信したい礼タイプ。
勇タイプは、達成できても行動できなかったら大丈夫と思えないし、誠タイプは、行動できても達成できないと大丈夫と言われてもそう思えないというすれ違いが起こります。
義タイプは言葉に深い意味はなく、とにかく相手を励ますために大丈夫と言います。心・身体・成果に問題がないと確信が持てないとそう思えない礼タイプ。ここでもすれ違いが起こりますよね。
任せる
勇タイプ:「言った通りにやってね」
誠タイプ:「自分の立てた計画通りにやってね」
義タイプ:「意図は汲んでね。(あとは丸投げ)」
礼タイプ:「教えた通りにやってね。自分でも考えてね。」
自分の言ったことをやる事が勇タイプの任せたになりますが、実は言っていないことが多いです。
行動を大切にする勇タイプ。自分の行動=言った事となるので、やってたことを見てたよね?と考えます。
計画を立てることを普通にしている誠タイプ。なので、その計画に沿って行動することが任せることになります。計画通りになっていないと感じたら、ちゃんとやってないよね?と考えます。
義タイプはやり方にこだわりはなく、ゴールイメージが実現できればいいと考えているので、ゴールイメージがずれると分かってないよね?と考えます。
礼タイプは1~10まで丁寧に教えてくれます。そしてその通りにやっていると、自分で考えてる?となり、自分で考えてやっていると、教えた通りにやってないよね?と考えます。
どのタイプにしても「任せてないじゃん!」って私は思ってしまいました。笑
隠れていた「無意識」でのすれ違い
無意識で感じてしまうネガティブな感情
ここまで脳の使い方で思考や言葉の認識が違うことを解説してきましたが、どうでしたか?
ここまで違っている事が明確になっていると、納得するしかないですよね。
この言葉の認識がちがうことで、行動が異なるためそこですれ違いが起こり、ネガティブな感情も生まれやすくなります。
しかも、その感じ方も各タイプによってどう感じるのかが明確になっています。
思い当たることのある方は、耳が痛い感じになることもあるかもしれません。実際私がそうでした。
でも、これは違いを知ることで解決できることでもあります。
こちらは次回にしたいと思います。
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